検診カメラを活用しましょう
消化器内科の検診カメラについて
消化器内科とは、食道・胃・腸・肝臓・胆道・膵臓など消化に関わる内臓を診る科で、胃カメラや大腸カメラなどを用い、お腹を開かずに病気の診断や治療を行なっています。ここでは、消化器の病気を予防する検診カメラの必要性について説明します。
本当に怖い病気は症状がなく進む
日本人の「がん」の死亡数で最も多い部位はどこでしょう。
国立がん研究センターの調査によると、2018年の死亡数で、男女の合計1位「肺」、2位「大腸」、3位「胃」です。肺がんに次いで、消化器がんが上位を占めていることが分かります。
消化器がんは、初期症状がほとんどないものが多く、症状が出る頃にはかなり病気が進行しているというケースも珍しくありません。
検診カメラで病気の予防や早期治療に努めましょう
初期症状の少ない消化器がんの予防や早期発見のためには、定期的に検診カメラを受けることがとても大事です。
胃カメラは、胃がんの原因となりうるピロリ菌の有無を確認することができます。胃カメラを用いることでピロリ菌の検査が可能となり、ピロリ菌を認めた場合には、約1週間薬を飲むことで菌を排除できます。
大腸カメラは、ポリープ(がんの源となるイボのようなもの)を確認することが可能で、ポリープを認めた場合、お腹を開くことなく切除することができ、数日の入退院で完全に治すことができます。
ちなみに40歳以上の方は、厚生労働省が推進する「大腸がん検診」の対象となる年齢ですが、20歳・30歳代でも決して早いということはありません。職員検診などでカメラを受ける機会のある方は積極的に利用しましょう。
検診カメラを受けるのは不安に思う方も
内視鏡検査は辛いと思われる方も多いですが、当院では、鼻から細いスコープを挿入し負担を軽減する経鼻内視鏡もあります。不安に思う方は、ぜひ医師にご相談ください。
当院の消化器内科について
https://www.mihara-shiromachi-hp.or.jp/department/gastroenterology/
※出典:「国立がん研究センター がん情報サービス 最新がん統計」
著/医事課 監修/消化器内科 松本栄治