CT装置とは
CT装置とは、X線管球が身体の周りを回転して、360度方向から収集された情報をコンピュータ解析し、身体のあらゆる部位の輪切りの画像を作り出す診断装置です。
CT検査は緊急性に優れ、全身どこでも検査できるので病気を見つけるために重要な検査となっています。
64列CTの特徴
特徴1.より早く、きれいな画質で撮影が可能になります
体のまわりを回転し撮影する多くの検出器(多列化)により短時間で広範囲を撮影する事ができます。
頭部血管 (9cm) |
胸部 (30cm) |
胸~骨盤 (50cm) |
全下肢 (100cm) |
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CT(64列) | 約5秒 | 約4秒 | 約6秒 | 約10秒 |
CT(1列) | 約30秒 (4cmに限定) |
約30秒 | 約50秒 | 撮影不可 |
特徴2.被ばくを低減した検査が可能になります※
画質を落とさず放射線量を最大75%低減する 「被ばく低減機構」を搭載しています。
※遂次近似法による画像再構成機能搭載機として
腹部画像
一般的な線量の1/4の線量で撮影しても同等の画質が得られます。
特徴3.心臓(冠動脈)のCT検査が可能になります
心臓(冠動脈)CT検査とは?
心電図をとりながら、心拍に合わせて心臓の輪切り 画像を撮影する検査です。
撮影した輪切りの画像をコンピュータで処理すること によって心臓や冠動脈の3D画像を作成し、 冠動脈の状態をはっきりと写し出します。
- 静脈からの注射で検査できるので、日帰りでの検査が可能です。
- わずかな息止め時間(10秒以下)で撮影が終了します。
画質が向上
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赤い部分の血管が
狭くなっているのが確認できます -
矢印部分がプラーク(コレステロールの塊)に
よって狭くなっています
このはっきりした画像から 急性心筋梗塞の原因となる プラーク(血管内に沈着するコレステロール)の 有無や位置を把握することで 今後の治療方針がたてやすくなります。
心筋梗塞の心配な方、心臓カテーテル検査を迷っている方、術後の経過観察を行う必要のある方、心臓(冠動脈)CT検査はそんな方の味方です。